読書感想文) ゲド戦記原作者「原作は戦争をコンセプトにしたものではないのに...」を読んで

Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response

「原作者は書類にサインした時点で発言権は無いのです。」

あるポエムを思いだしました。そのポエムとはこういうものです。

■2006/06/13 (火) 大切なこと。

読み返して、個人攻撃になりそうな部分を削除しました。
声優さん達は悪くないのです。皆さん頑張って仕事を取ろうとしていらっしゃるのですから…間違っても、この日記を見ての抗議などはしないようにお願いいたします。

■2006/06/13 (火) おとボクアニメ(3)

正直なところ、私は原作組の声優の皆さんに顔向けが出来ないのです…特に紫苑と貴子については、声を決めてから話を書いていましたから、私にとってオリジナルお二方の声以外の二人などは考えられないのです。それは、私のエゴなのでしょうか?そうかもしれませんね。

ですが、考えても見て下さい。私の才能なんてたかが知れています…人生に一度あるか無いかという自作品のアニメ化です。適う限り良い形で見たいと、私が望むことがそんなにいけないことなのでしょうか?
アニメの所為で偉いやる気が低下しておりまして…正直自社作品を擁護も出来ないような会社に対して愛社精神も底を着いたので。私ももう長くはないかも知れません。それでも他に能もありませんから、私は頑張ってこの仕事を続けるでしょう。他に才覚があるなら、もっと儲かる仕事で悠々自適に暮らしたいものですよね、今は本当にそう思います。
一生懸命ロクに眠りもせずにゲームをつくって、やっと褒められたと思ったらそのご褒美は愛娘のレイプです…声優ファンの皆様には判っては頂けないと思いますが、これは、偽りのない私の気持ちです。声優を売りたいなら、まだ声の付いていない原作を探せばいい。原作の声を気に入ってくれたファンの方々に…そもそもアニメ化の支えになってくれた皆さんに私は何と云って謝ればいいのでしょうね…。

きっとこのまま、エロゲ原作は立場が弱いままなのでしょうね…アニメに金を落とせるほど儲かっている会社なんて、数えるほどしか無いのですから。こう言ったことはこれからも続いていくのでしょう。
売った者が勝ち…という社会です。お前はなにを莫迦なことを言っている、そうなって当然だ…と言われるのも判っていますが、それでも、言いたいことであるし、また、自分の立場は明確にしておこうと思うのです。皆さんは、どうか違った形での「おとボク」をお楽しみ頂ければいいと、そう思います。

……一体、私は何のために頑張ってきたんでしょうね?
■2006/06/13 (火) おとボクアニメ(2)

キャスティング決定会議、とやらから決定に関して連名で文章が届いたそうですが、そのなかにはレコード会社の人間の名前は入っていないという念の入りようで、反吐が出ます。まあ、もう勝手にしてくださいとしか言いようがありませんが。ちなみに、私は社の上の者からはこのメールすら見せて貰っていません。

うちの社は表記を見ても判るとおり、販社がゲームの権利を半分持っています。本来ならば、その販社がゲームの権利を守ってくれて然るべきなのではないか…
と思いますが、アニメ化に目が眩んだようで、私の意見などには耳もかしてくれませんでした。
オーディション時に舞い上がって有名声優に演技指導に行く販社社員の姿などを思い出すと、今でも気分が悪くなります。
アニメ化しただけマシだろう…と思う向きも有ると思いますが、あの子達は私の可愛い娘なのです。それを公開レイプされて喜べるほど、私はマゾではありません。
■2006/06/13 (火) おとボクアニメ(1)

……さて。
おとボクアニメ版のキャストが決定しましたね。みなさんは如何ですか?
原作のキャストに愛着を持っていらっしゃる方、人気声優が一杯だ、と喜んでいらっしゃる方。
悲喜こもごも、色々いらっしゃると思います。

私を原作者と思ってくださる方に、これから思っていることをお話しします。
実際に私が原作者かどうかは皆さんがお決めになることと思っておりますので。
また厨臭いことをして…と思われる方もいるでしょう。ですが、私があのキャストを承諾した…などとは思われたくないのです。

私自身声優ファンですし、アニメキャストの中には好きな方も結構多いのですが、それが自分の作品を乗っ取ると成れば話は全く別です。
私は最初から、出来ればオリジナルキャストのままでと考えていました。ですがまあ、結論から言えば

「金を出さない人間には口を出す権利もない」

と言うことのようです。初期の頃に一生懸命監修をやっていたことも、今考えれば間の抜けた話。
その所為で現行のプロジェクトにも遅れを出したりして、貧乏くじを引いたのは私一人…と言ったところでしょうか。
声優マニアの皆さんは見て一目で分かるとお思いになりますが、このキャストは要するに
「出資元のレコード会社がやってるアイドル声優のユニットを売りたいだけ」というキャスティングです。
原作組は当然一人もおりません。
美智子と圭に関してはオーディションすら無かったし、その二人の声優さんはオーディションにはいらっしゃいませんでした。重要と思われていないなら…とこちらの要望を伝えましたが、見事に無視されました。あと、ユニットの一人が大変演技が下手で、せめてこの人を入れるのをやめて欲しいと言いましたが、無論の如くそれも通らず。結果はご覧の通りです。
オーディション自体が、完全なデキレースだったわけです。というか、もうオーディションが有った時点で、原作組の採用は予定に入っていなかったというのが見え見えなのですが。ちなみに、私からの変更後キャストに関しての要望は、一切通っておりません。


Ursula K. Le Guin: Gedo Senki, a First Response

「原作は戦争をコンセプトにしたものではないのに...」

あと、宮崎駿が「もし庵野クシャナ戦記を作ったら?」でこんなことも言ってました。
http://homepage3.nifty.com/mana/miyazaki-nausicca-annno.html

  • それほど深く考えてはいないのですけれど。庵野君がクシャナを主人公で一本つくりたいと前からラブコールを送っています。結構面白いのが出来るような気がしますが。

宮崎監督「駄目ですね。つまらないものが出来る。
彼は、戦争ごっこをやりたいだけなんだもの。戦争ごっこは僕は嫌いじゃないけど。僕が三巻目に描いた戦闘場面なんていうのは、非常にうまく出来ていると思うんですよ。ざまー見ろというくらいうまく出来ているという、まあおろかな自慢です。戦争を描くのならこのくらいのことを描けと、そういう見栄も僕にはありますから。
でも「ナウシカ」は、戦争を描くまんがではないから。

  • でも、(執拗に喰い下がる)その優秀な前線指揮官としてのクシャナの一時間半の活劇というのはなぜ駄目なんですか?

宮崎監督「くだらないですね。最低です。最低になるのに決まっているじゃないですか?そんな企画しか思いつかなかったら、映画をつくることを辞めた方が良いですよ(笑)。優秀な前線指揮官の映画なんか、アメリカの先達がいくらでも作っているじゃないですか。『コンバット』とか。」

既に戦記物は「くだらないですね。最低です。最低になるのに決まっているじゃないですか?」と預言された物なのです。
皮肉ですね

自分が「くだらない、最低な最低になるのに決まっているもの」と思うような物をあえて作らせたように思えてきた。
ロリコン監督は息子に底辺からの出発をさせるために。まぁ成功したらホンモノだったのだがw


碇ゲンドウの立場でシンジを突き落としたような感じか。
ライオンは谷に突き落とすと言うからな。
↑ゲンドウのモデルがパヤオ監督なので庵野はうまく描いてるよwホントw


しかし、誤算があった。
商興系がYahooのアカウントをとって☆五つにマルチポストし始めたのである。
...のちの織田信長その人である


まぁそれ以前に 声優に 素人使うなボケェと言いたいところです。



ルパンの偽物を宮崎駿は創ったが、大半のユーザには喜ばれた。*1
しかし、それはコナンで監督が築いたシナリオ能力?の賜物である。
息子にそれが有れば良かったのだが。テレビアニメの経験のないSNSジブリではそれがかなわなかったようだ。
悲しい出来事ではある
ああ、親の方もモンキーパンチからはキャラが全然違う 困ったとか言われてたな
必然だなこれは、宮崎の遺伝だw

*1:原作者、コアな原作ファンユーザには疎まれたが、しかし今回のように体臭の評価が低いことは無かったが